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2010.05.30

ピコ

我が家へやってきて19年。
小鳥のような名前をつけたマルチーズ。
食卓のお新香をふざけて与えた親父は、
食べたぞ、変わった犬だ、漬物犬だ、と呼んだ。
母は毎日、鶏肉とキャベツを炊いてやった。
添い寝したのは妹で、弟は「あめとむち」で教育した。
名付け親の僕は、昨日、椅子の下で息をしていないピコを抱き寄せた。
まだ暖かく、やわらかい体だった。

Photo22


以下に鈴木康之『名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方』より児島令子さんのコピーを抜粋します。

死ぬのが怖いから

飼わないなんて、

言わないで欲しい。

おうちを汚すから飼わないというなら、
犬はお行儀を身につけることでできる。

留守がちだから飼わないというなら、
犬はけなげにも、孤独と向き合おうと努力するかもしれない。

貧乏だから飼わないというなら、
犬はきっといっしょに貧乏を楽しんでくれる。

だけど、、、、死ぬのがこわいからといわれたら、
犬はもうお手上げだ。

全ての犬は永遠じゃない。
いつかはいなくなる。

でもそれまでは、すごく生きている。
すごく生きているよ。

だぶん今日も、日本中の犬たちはすごく生きていて、
飼い主たちは、大変であつくるしくって、
幸せな時間を共有しているはず。

飼いたいけど飼わないという人がいたら、
伝えて欲しい。犬たちは、
あなたを悲しませるためにやっては来ない。

あなたを微笑ませるためだけにやってくるのだと。

どこかの神様から、ムクムクしたあったかい命を
預かってみるのは、人に与えられた、
素朴であって高尚な楽しみでありますよと。

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